親に結婚を急かされたときの対処法
カウンセラー 山田 哲也〜プレッシャーを受け止めず、前向きな婚活を続けるために〜
「そろそろ結婚はどうするの？」
「いい人はいないの？」
実家に帰省したとき、電話をしたとき、ふとしたタイミングで親からこんな言葉を投げかけられた経験はありませんか？
心配してくれているのはわかる。でも、こちらにもペースがある。
そんな複雑な気持ちに悩まされる婚活者は少なくありません。
今回は、親からの結婚プレッシャーにどう向き合えばよいのかをテーマに、心の整理と会話のコツをご紹介します。
親のプレッシャーがつらい理由
親の言葉は、他人の言葉以上に重たく感じられます。
「早く孫の顔が見たい」
「ご近所さんの子はもう結婚したのに」
など、本人の意志とは無関係の“比較”や“願望”が投げかけられると、気持ちがざわつくものです。
特に、婚活がうまくいっていないときには、
「私は何もしていないわけじゃないのに…」と自分を責めてしまう原因にもなりかねません。
大切なのは、親の言葉＝あなたへの批判ではない と冷静に受け止めることです。
親は、あくまで“心配”しているだけ。焦らせることで解決すると思っているだけなのです。
気持ちを整える3つのステップ
①「親の価値観」と「自分の価値観」は違って当たり前
親世代は「若いうちに結婚するのが常識」という考え方が根付いている場合があります。
でも、時代も生き方も変化しています。
「私は私のタイミングで動いている」という軸を持つことが、プレッシャーに負けない第一歩です。
②「今の自分の状況」を自分で肯定する
「まだ結婚していない＝劣っている」という思考に引きずられないようにしましょう。
仕事に打ち込んできた人、過去の経験を乗り越えようとしている人、すでに婚活を始めている人、それぞれにストーリーがあります。
自分の選択や現在地を、まずは自分が認めることが大切です。
③「結婚＝ゴール」ではないと理解する
結婚は人生の通過点。
早く結婚することよりも、“幸せな結婚生活”を送ることの方が何倍も大切です。
この視点を持てば、「急ぐことが正解とは限らない」と自然と思えるようになります。
親との会話に役立つ“やわらかい返し方”
親の言葉を完全にシャットアウトするのは関係にヒビが入る原因にもなります。
そこでおすすめなのが、相手を否定せずに自分のペースを伝える“やわらかい返し方”です。
以下は具体的な会話例です。
親：そろそろ結婚考えなさいよ。
→「うん、ちゃんと考えてるよ。焦って変な人と結婚しても意味ないし、自分に合う人を見つけたいんだ。」
親：周りはみんな結婚してるわよ。あんたもいい加減…
→「そうだね、でも私は私のタイミングで幸せになれたらって思ってるよ。」
親：紹介しようか？見合いでも何でもいいから！
→「ありがとう。気にかけてくれてうれしい。
でも、自分の方法でちゃんと動いてるから、見守ってくれると助かるな。」
ポイントは、感謝の気持ちを添えること。
「うるさいな」とシャットアウトするより、「心配してくれてありがとう」と受け止める方が、親との関係も保ちやすくなります。
プレッシャーを味方に変えるヒント
親からのプレッシャーは、見方を変えれば「自分の婚活を見つめ直すチャンス」でもあります。
- 今の婚活は自分に合っているか？
- 理想の結婚ってどんなものか、整理できているか？
- 本当に欲しい未来に向かっているか？
こうした問いを自分に投げかけてみると、婚活の方向性がクリアになることもあります。
また、親世代とのギャップを埋めるために、婚活の現状や事情をさりげなく共有することも一つの方法です。
「今の婚活ってアプリとか相談所とかいろいろあるんだよ」と話すことで、親も少しずつ理解を深めてくれるかもしれません。
まとめ 『あなたの人生は、あなたの歩幅で』
結婚はゴールではなく、その先にある人生のスタートライン。
だからこそ、焦らず、自分の納得のいく形で選ぶことがとても大切です。
親の言葉に振り回される必要はありません。
でも、相手の想いも否定せず、自分の考えと想いをしっかり持ちつつ、丁寧に伝える姿勢が、心のバランスを保つ鍵になります。
「結婚しなさい」と言われても、「ありがとう、ちゃんと考えているよ」と笑顔で返せるように。
あなたの婚活が、自分のペースで、あなたらしく進んでいくことを応援しています。
