婚活における“聞く力”と“質問力”の磨き方


婚活の場面では、「何を話すか」に意識が向きがちです。
しかし、実際に交際へとつながる人たちに共通しているのは、話し上手であるよりも、聞き上手であること

相手の話を上手に引き出し、心地よい会話の空気をつくれる人は、自然と信頼を得て距離を縮めやすいのです。

今回は、婚活で大切な「聞く力」と「質問力」をどう磨けばよいのかを考えていきましょう。


1. 聞く力が信頼関係をつくる

聞く力とは、単に黙って耳を傾けることではありません。
相手の話に関心を持ち、表情や相槌で「あなたの話を大事にしています」という姿勢を伝えることが大切です。

たとえば、お見合いやデートで相手が趣味の話をしているときに
  「へぇ、そうなんですね」
と一言で終わらせるよりも、
  「それを始めたきっかけは何だったんですか?」
と返すことで、会話はぐっと広がります。

こうした積み重ねが「この人とは話していて楽しい」という印象を与えるのです。


2. 質問力で会話を深める

質問力は、相手の気持ちや価値観を知るために欠かせません。
ただし、質問の仕方によっては「面接されているみたい」と感じさせてしまうこともあります。

おすすめなのは、オープンクエスチョンを意識することです。

  • 「休みの日は何をしていますか?」(クローズド)
    よりも
  • 「休日はどんな風に過ごすのが好きですか?」(オープン)

と聞くほうが、相手は自由に話しやすくなります。
また、相手の答えを受けて「それってどういうところが楽しいんですか?」と深掘りすることで、
表面的な会話から一歩踏み込んだ交流が生まれます。


3. 聞き上手になるための工夫

  • 相槌を意識する:「うん」「なるほど」「すごいですね」など、相手の話を促すリアクションを忘れない。
  • 目線と表情で伝える:スマホを見ながらではなく、しっかり目を見てうなずくことで安心感を与える。
  • 相手の言葉を繰り返す:「旅行が好きなんですね。どんな場所が多いですか?」とオウム返しするだけでも会話は広がる。

4. 質問力を高める練習法

日常生活の中でも練習は可能です。

  • ニュースや雑誌を見て、「もし友人に話すなら、どんな質問をするだろう?」と考えてみる。
  • 職場や友人との会話で、相手の話に一つプラスで質問を返す習慣をつける。

婚活の場だけでなく、日々の生活の中でトレーニングすることで自然に身についていきます。


5. 聞く力と質問力がもたらす未来

婚活は、お互いの価値観や結婚観を確かめ合うプロセスです。
聞く力があれば相手の本音を受け止められ、質問力があればその奥にある思いを引き出すことができます。
その結果、表面的な印象だけでなく「人となり」を理解できるため、結婚後のミスマッチも減らせます。

そして何より、相手から「この人と一緒にいると安心する」「自分を理解してくれる」と思われやすくなります。
これは婚活を成功に導くうえで大きな武器となるでしょう。


まとめ

婚活では「自分をどうアピールするか」ばかりに意識が行きがちですが、実は相手を知る姿勢が何より大切です。
聞く力質問力を磨くことは、相手との信頼関係を築き、会話を心地よくするための土台になります。

「話さなきゃ」と焦るのではなく、「相手の話をもっと聞いてみよう」と考えることで、自然と魅力的なコミュニケーションができるようになります。

聞き上手・質問上手は一朝一夕では身につきませんが、日々の工夫で必ず伸ばせるスキルです。
婚活の一歩を、ぜひこの力の磨き方から始めてみてください。